モニターを3画面接続してマルチディスプレイで使用する設定方法
Windowsのデスクトップパソコンで、モニターを3画面接続してマルチディスプレイで使用する方法を解説します。
ほとんどの場合以下のパターンに該当するので、それぞれ説明します。
- グラフィックボードの端子が3つ以上あるパソコン
- モニターの出力端子が二つしかないパソコン
- 通常のモニター出力端子とグラフィックボードの出力端子があるパソコン
各パターンに合わせて、各自やってみてください。
1. グラフィックボードの端子が3つ以上あるパソコン
大きめのグラフィックボードを搭載しているパソコンの場合、モニターの出力端子が3つ~4つある場合があります。
そういったパソコンの場合は簡単で、各モニターの出力端子に合わせてモニターを接続すれば大丈夫です。特に問題は無いと思いますので、そのまま繋げば3画面での接続完了です。
Windowsのマルチディスプレイ設定方法は以下の記事で書いているので、参考にしてください。
≫初めてのマルチディスプレイ|モニター二枚のつなぎ方と設定方法
自分のパソコンにグラフィックボードが搭載されているかどうか分からない人は、以下の記事を参考に調べることができます。
≫自分のパソコンにグラフィックボードが搭載されているか確認する3つの方法
2. モニターの出力端子が二つしかないパソコン
このパターンの人が最も多く、苦労しているのではないでしょうか。私もこのパターンでしたが、乗り切って今は4画面にしています。
↓このようにモニターの出力端子が二つしかないパソコンの場合です。
このパターンの場合、モニターを3画面にする方法は二つあります。
- グラフィックボードを搭載する
- USBから出力する
おすすめの方法は「①グラフィックボードを搭載する」です。この方法が最も確実にモニターを3画面にすることができます。
②はかなりの確率でモニターが安定せず、ノイズが入ったり画面が写らなかったりすることがあるので注意してください。過去に前の会社の後輩と色々試しましたが、安定して使用できませんでした。
2-1. グラフィックボードを搭載する
グラフィックボードを搭載すると、元々あるモニターの出力端子の他に、グラフィックボードのモニター出力端子が新たに増設されます。
つまり、元々あるモニターの出力端子と、新たに搭載したグラフィックボードの端子を両方使うことによって、モニターを3枚以上接続することができます。
一般的なスリム型パソコンの場合、内側のスペースの関係で使えるグラフィックボードは「NVIDIA GT1030」に限られます。また、ゲームをしない人でモニターの出力端子増設が目的であればこのグラフィックボードで十分です。
GT1030の詳しい取り付け方法は以下の記事で書いているので、参考にしてください。
≫小型スリムパソコンにグラフィックボードGT1030を取り付け|DELL Inspiron 3250
Biosの設定
ポイント
※元々あるモニターの出力端子と、新しく追加したグラフィックボードのモニター出力端子を両方使うには、マザーボードのBios設定で「マルチディスプレイ設定」ができることが前提です。
Biosでマルチディスプレイ設定ができない場合、元々あるモニター出力とグラフィックボードを両方同時に使うことはできません。
Biosの設定方法については以下の記事で書いています。事前にBiosでマルチディスプレイ設定が可能かどうか見ておきましょう。
≫マルチディスプレイ設定|グラフィックボードとマザーボード同時に使う方法
2-2. USBから出力する
USBからモニターを出力するアダプターも発売されています。
理論上はこのUSB変換ケーブルを使うことによって、モニター出力端子から2枚、このUSBから1枚モニターを出力することができます。
この場合においても、上記で説明しているBiosの設定が必要です。※Bios設定をしても映像が出力されない場合もあるので注意が必要です。
また、私の経験上この変換アダプターを使ってモニターを出力すると、ノイズが入ったり動作が安定しなかったりすることがあるので、あまりおすすめはできません。
可能であればやはりグラフィックボードを搭載してからBios設定をして複数のモニターを使う方がおすすめです。
3. 通常のモニター出力端子とグラフィックボードの出力端子があるパソコン
パソコンをよく分からないまま購入した人に多いのが、自分のパソコンにグラフィックボードが搭載されているのかどうかです。
↓もしグラフィックボードを搭載してしている場合、このようにモニターの出力端子があるエリアが二つあります。
①は通常のモニター出力であるマザーボードです。②がグラフィックボードです。
↓大きめのパソコンでも同じで、こんな感じです。
このようにして、モニターの出力端子のエリアが二つある場合はグラフィックボードが搭載されているので、Bios設定をすれば各モニターの出力端子からモニターを出力することができます。
Biosの設定方法は以下の記事で書いているので、参考にしてください。
≫マルチディスプレイ設定|グラフィックボードとマザーボード同時に使う方法
3画面マルチディスプレイにおすすめのモニターは24インチ
マルチディスプレイやモニターを3枚にして使う場合、おすすめなのは最も一般的な24インチサイズのモニターです。
↓例えばこのようにモニターシステムを構築する場合、全てのモニターが27インチだと大きすぎてとても使いにくくなります。
この写真は私の自宅ですが、センターは27インチ、左縦24インチ、センター上21インチ、右24インチです。
これを全て24インチ以上のサイズにしてしまうと、目線の横移動が多すぎて使いにくいです。
このようにしてモニターを3画面以上にする場合、むしろセンターを含めて全て24インチが使いやすいと思います。
モニターを選ぶとき
当然ですが、モニターを選ぶときは、パソコンのモニター出力端子と同じ形が対応しているモニターを選ぶようにします。
例えば、パソコンの出力がディスプレイポート、HDMI、D-Subの場合は、それぞれの出力が接続対応可能なモニターを選びます。
↓この場合だと、上から順にD-Sub、HDMI、ディスプレイポート、HDMIです。
接続端子の優先度としては、以下の通りです。
ディスプレイポート > HDMI > D-Sub
なるべくディスプレイポートをメインモニターにするように設定しましょう。
おすすめのモニター
ゲームをしない人で、一般的な用途に使うのが目的の場合、以下のモニターがおすすめです。
私が買うならこれを選ぶであろうモニターを並べておきます。モニターアーム対応で値段的にもおすすめです。
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