1. 小型スリムパソコンにグラフィックボードGT1030を取り付け|DELL Inspiron 3250
先日、一般的なスリム型パソコンのDELL Inspiron 3250に、NVIDIAのグラフィックボードGeForce GT1030を取り付けました。
DELL Inspiron 3250やOPTIPLEXのようなスリムコンパクトタイプのパソコンには、ロープロファイルのグラフィックボード、GT1030が入ります。
それ以上大きいグラフィックボードだと内部で干渉してしまうので入りません。パソコンにもよりますが、電源がケースの上にあるタイプは少しゆとりがあるかもしれません。
本記事では、DELL Inspiron 3250にグラフィックボードGT1030を増設する過程を書きました。スリムタワータイプのパソコンにグラフィックボードを付けようと思っている人は参考にしてください。
1-1. NVIDIA グラフィックボードGeforce GT1030の選び方
GT1030は色々なメーカーがOEMで出しているけど、その中でもMSIのGT1030がおすすめです。
理由としては、ディスプレイの出力がディスプレイポートとHDMIだからです。また、冷却ファンもついています。基本的に私は今後、ディスプレイはディスプレイポートとHDMIで繋ぎたいのでMSIを選びました。
他のメーカーが出しているGT1030は、ディスプレイの出力で片方がDVIのタイプが多いです。DVIでモニターを接続する人は、MSI以外を選ぶといいです。
GT1030のメモリは二種類
また、GT1030はメモリサイズが二種類あって、「DDR4」と「GDDR5」です。「GDDR5」の方が性能は良いけど値段が高いです。
ゲームをあまりしないけど、ある程度グラフィック性能を純正よりもアップさせつつ、コスパを重視したい場合は「DDR4」で十分です。
かなりゲームをする人で、なるべく高性能なものを使いたい人は「GDDR5」がいいでしょう。私は基本的にゲームをしないので「DDR4」を使っています。
↓GT1030単体の写真はこんな感じです。
ということで、今回はコンパクトスリムタイプのパソコンDELL Inspiron 3250に、GeForce GT1030を取り付けていきます。
3250でなくても、この手のタイプのスリムパソコンは共通だと思います。
2. グラフィックボードGeForce GT1030の取付手順
GT1030の取付手順を解説します。
基本的にグラフィックボードの取付は、パソコン内部を分解する必要はなく、グラフィックボードの基盤を差し込むだけです。
2-1. グラフィックボード取り付け位置の確認
まずはグラフィックボードの取付位置を確認しましょう。
↓パソコンのパネルを外すので、パネルを止めているネジを外します。
↓ほとんどのパソコンはこのようにグラフィックボードを差し込めるスロットがあるので、ここにグラフィックボードを差し込みます。
2-2. GT1030の取り付け
グラフィックボードの取付には準備が必要なので、順番に行っていきます。
GT1030は、初期状態だと幅が広いタイプのパネル用が装着されているので、添付のロープロファイル用で幅が狭い方の金具に付け替えます。
スロットに差し込む端子、ディスプレイの出力ポートにはカバーがついているので、外しておきましょう。
↓金具はネジ二本でとまっているので、ドライバーで外して交換します。
↓パソコン本体の裏に、ピンクの四角で囲っているようなロックがあるので、内側から外側にパチッとロックを動かします。この金具はグラフィックボードを固定するための金具です。
↓ディスプレイの出力ポートが設置される箇所にアルミのフタがされています。このフタは簡単に折れるようになっているので、外側から内側に押してグリグリして外します。缶ジュースのタブと同じ要領です。
これでグラフィックボードを差し込む準備ができました。
↓スロットにグラフィックボードを差し込みます。スロット右端にはロックがあり、各パソコンによって形状が違うので確認しながら差し込みます。金具は手前側と奥側にはまるようになっているので、確認してください。
↓グラフィックボードを差し込んだあとはこのような状態になります。
※パソコンによってはグラフィックボードの下、電源との間に配線がある場合があります。その場合、電源ケースにテープで貼るなどしてなるべくグラフィックボードに触れないようにしておきましょう。
↓ディスプレイの出力ポート側はこのような状態で、ピッタリ納まっています。少しセンターからズレているような気がしますが、これで問題ありません。
以上、これでグラフィックボードGT1030の取付は完了です。
↓当然ですが、ディスプレイの出力はグラフィックボードに接続します。今まで通りの位置(マザーボード)の出力に繋いでも画面が写らずにエラーが表示されます。現段階では、ディスプレイの出力はグラフィックボードからしかできませんので、間違えないようにしてください。
※現段階で、デュアルモニターにしたい場合も必ず両方ともグラフィックボードから出力します。片方をグラフィックボード、片方を今まで通りの出力にしても写りません。
↓このようにつないでも写りません。
※グラフィックボードの出力と、今まで通りのディスプレイ出力を同時に使うには、Biosの設定が必要です。
詳細は以下の記事で書いています。
≫マルチディスプレイ設定|グラフィックボードとマザーボードを同時に使う方法
Biosの設定をすると、今回私の使用しているパソコンの場合、4枚のディスプレイを使うことができます。
3. グラフィックボードの動作確認
作業が完了したら、動作を確認します。パソコンを繋いで準備が完了したら、電源を入れます。
電源投入後、もしもBiosの設定画面が立ち上がった場合、一旦すぐに閉じて大丈夫です。ほとんどのパソコンの場合、Biosは立ち上がらないと思います。
↓私が使っているパソコンのBios設定画面はこんな感じです。
Biosの設定画面はマウスを使えず、キーボードでしか操作できないパソコンもあるので、焦らずに対応してください。キーボード左上のエスケープ(ESC)を押すと終了できます。
ちなみに書いておくと、Biosを立ち上げる方法は電源を入れた直後からF2を数回押します。そうすると、自動的にBiosが設定の画面が立ち上がります。
3-1. NVIDIA GeForce GT1030ドライバーのダウンロード
グラフィックボードの機能は、ドライバーをインストールしないと使うことができません。
グラフィックボードから出力しているモニターが写っていたしても、ドライバーをインストールするまではグラフィックボードの機能が動作していない状態です。
なので、最初にグラフィックボードのドライバーをインストールする必要があります。
パソコンによっては、自動的にドライバーのインストールが始まる場合もありますが、自動的にインストールが始まらない場合は自分でダウンロードします。
ドライバーダウンロードページは以下に貼っておきます。
確か私の記憶だとGT1030の場合、付属で同時にインストールするアプリはあまり出てこなかったと思います。もし、「同時にインストールしますか?」的な表示が出てきたら、一旦インストールしておけばいいです。後で不要だと思ったら削除しましょう。
3-2. タスクマネージャーで確認
Windowsのタスクマネージャーで動作確認をします。
タスクバーで右クリック→「タスクマネージャー」で詳細をクリック、パフォーマンスで確認することができます。
NVIDIA GeForce GT 1030が確認できれば大丈夫です。
3-3. GT1030のコントロールパネル
NVIDIAのグラフィックボードを使用すると、グラフィックボード専用のコントロールパネルが使えるようになります。
デスクトップで右クリック→「NVIDIA コントロールパネル」へ進みます。
グラフィックボードのコントロールパネルが表示されます。グラフィックボードからディスプレイを出力している場合、ここからグラフィックの設定変更をすることができます。
ゲームをする人、しない人、それぞれあると思いますが、グラフィックボードの取り付け後、各自色々と動作のテストをしてみてください。
GT1030はコンパクトタイプとは言え、パソコンに内蔵されているインテルグラフィックより遥かに性能が上がります。