1. スニペットとは?|Google検索で表示される設定や文字数について
スニペットとは、Googleの検索結果で表示される、ページの説明文を簡潔に抜粋したものです。
通常は、タイトル、URL、パンくずリストなどと同時に表示されます。
スニペットは、ページのコンテンツや内容などを踏まえたうえで、Googleが自動的に作成します。
スニペットは英語で「Snippet」と書き、「断片」などといった意味です。つまり検索結果におけるスニペットとは、説明文や情報を抜粋したもの、つまり断片(Snippet)という意味です。
2. スニペットの定義
スニペットの定義としては、検索結果で表示される説明文及びGoogleが自動で表示させるものです。
これに関しては、Google公式YouTube「Matt Cutts Discusses Snippets」で開発責任者のMatt Cutts氏がスニペットについて説明している動画からも分かります。
また、Googleのドキュメントで「通常の青色リンク」の部分でも書かれています。
2-1. 検索結果のスニペット
Google検索でのスニペットは以下画像のように表示されます。
検索結果で表示されるスニペットには、画像付きのもの、リストタイプ、手順、レシピなど様々なタイプがあります。
3. スニペットに表示される文字数
現在のGoogle検索では、一般的なパソコンの画面であれば、スニペットに表示されるのは105~115文字前後です。モバイル(iphone8)の場合は55文字前後です。※日本語の場合
ただし、スニペットに表示される文字数はGoogleの仕様変更で変わることがあります。以前だと250文字前後だったときもありました。
4. Google検索でスニペットを設定するには?
Googleの検索結果に表示されるスニペットは、ユーザー(サイトオーナー)が手動で設定・変更することはできません。スニペットはGoogleにより完全に自動化されています。
しかし、完全にユーザー側で操作できないわけではありません。ある程度こちらでGoogleに提案することは可能です。
Googleに自動で抽出されるよりも、なるべく自分で任意の説明文を表示させたい場合はメタディスクリプションを入力します。
≫参考:Google|検索結果に効果的なタイトルとスニペットを作成する
4-1. メタディスクリプションを入力
記事のメタディスクリプションを入力しておくことで、検索結果にスニペットとして表示される可能性が高くなります。
メタディスクリプションとは、そのページ(投稿記事)の簡潔で分かりやすい説明文のことです。
Googleが自動抽出した説明文よりも、ユーザー側で入力した記事のメタディスクリプションの方が正確に説明できると判断された場合、検索結果のスニペットとして表示される場合があります。
つまり、正確なメタディスクリプションを入力しておくことで、ユーザーとしては「スニペットに任意の説明文を表示させてもらうための提案」ができるようになります。
≫参考:Google|適切なメタディスクリプションを入力する
メタディスクリプションの長さ
メタディスクリプションの長さに制限はありませんが、使用するデバイスなどによって表示される文字数は違うため、必要に応じて切り取られます。
一般的なパソコンの画面であれば、スニペットに表示されるのは約105文字前後です。モバイルは55文字前後です。パソコンであれば、メタディスクリプションに入力している文章の前半105文字が表示される場合が多いです。
だからといって、メタディスクリプションを105文字以内に必ず納める必要はありません。そのページを説明するために、150文字程度はあった方がいい場合もよくあります。
つまり、文字数よりも正確にメタディスクリプションを入力することを心掛けてください。先述したとおり、Googleではメタディスクリプションの長さに決まりはありません。
よく100文字以内、90文字以内と文字数ばかり気にしている人もいますが、文字数よりも検索ユーザーが「まさに探していた記事だ」と確信できるような正確さが必要です。
前半になるべくキーワードを含めたうえで、日本語で130~180文字もあれば入力できることがほとんどです。
また、「3.スニペットに表示される文字数」でも書いた通り、スニペットに表示される文字数はGoogleの仕様変更により変わることもあります。
そのため、現在が105文字だからといってそれに合わせない方がいいです。あくまでもオーナーは正確なメタディスクリプションを入力しておき、それが何文字表示されるかはGoogle次第だと考えておくべきです。
スニペットに表示される文字数に合わせてメタディスクリプションの長さを変えるのは、そもそも筋違いだと言えます。
5. スニペットは変わる
Googleの検索結果で表示されるスニペットは、検索クエリ(キーワード)によって変わることがあります。
Googleは常に検索クエリに合わせた最適な検索結果とスニペットを自動で表示させるようになっているので、検索クエリが変われば表示されるスニペットが変わることもあります。
通常、検索結果に検索クエリが含まれている場合、スニペット内で一致するキーワードが太字で表示されます。
つまりそれは、検索クエリが含まれる部分を自動で抽出しているので、クエリによって表示される部分が変わるということです。
6. スニペットの種類
Googleの検索結果で表示されるスニペットの種類は、主に三つあります。
- 通常のスニペット
- 強調スニペット
- リッチスニペット
6-1. 通常のスニペット
通常のスニペットは、最も検索結果で目にすることの多いスニペットです。基本的には文字だけでページの説明文が書いてあります。
6-2. 強調スニペット
強調スニペットは、検索結果の最上部に表示されるスニペットです。
強調スニペットには、「~とは~です。」「~のリスト」「~の方法」など、クリックしなくても見ただけで分かるような説明文が書いてあることが多いです。
簡単に言うと、検索クエリに対する答えがすぐに分かるように書いてあります。表示形式もかなり多くの種類があります。
強調スニペットはGoogleが自動で抽出しています。基本的には検索1位クラスの記事でないと選ばれないと思っていいでしょう。
6-3. リッチリザルト(エンリッチリザルト)
リッチリザルトは、簡単に言うとスニペットに色々な情報が含まれているものです。≫Goole|リッチリザルト
例えば、値段、イベント内容、スケジュールなど様々なものがありますが、そういった通常のスニペットには含まれていないものが書いてあるスニペットがリッチリザルトです。
リッチリザルトの表示形式は、画像やカルーセルなど様々な形式があり、全部で29種類あります。≫Google|検索ギャラリーを見る
ちなみに、以前まではリッチスニペットと呼ばれていましたが、名前が変わり現在はリッチリザルトと呼ばれています。≫Google|リッチスニペット
提案
リッチリザルトをGoogleに提案するには、ページの内容に合わせた構造化データをする必要があります。構造化データをしておくことによって、Googleの検索結果で対応した形式のリッチリザルトで表示される可能性があります。
例えば、「本」「ハウツーの順序」「口コミ」などです。それぞれ適切な構造化をすることでリッチリザルトとして表示されるのを準備しておくことができます。
ちなみに、多くのブログやサイトではパンくずリストを設置していますので、パンくずリスト型のリッチリザルトに対応できていることが多いです。
構造化データをするには、Googleに推奨されている方式に従って実装する必要があります。≫Google|構造化データの仕組みについて
ただし、慣れていない人などは構造化データをするのは難易度が高いため、分からなければ触らなくてもいいと思います。構造化データをしたからといって検索順位が上がるわけではありません。
自分のページが構造化データに対応しているかどうかは「リッチリザルトテスト」で確認することができます。
強調スニペットとリッチリザルトを狙うには?
本記事で説明してきた通り、通常のスニペットであれば検索結果のランキングに関係なく表示されます。
では強調スニペットとリッチリザルトを狙うにはどうするべきでしょうか?
検索上位を狙う
答えは、検索結果上位を狙うことです。
それ以外に方法はありません。
何度も説明しているとおり、スニペットは全てGoogleが完全に自動で表示させているので、ユーザー(サイトオーナー)が狙ってできることではありません。
ユーザーでできることは、メタディスクリプションの入力と構造化のマークアップ(リッチリザルト)です。それ以外は何もできません。
そもそもですが、強調スニペットやリッチリザルトを表示させたいとしても、検索1ページ以内にランクインするレベルの記事を書かないと無理です。
つまり、強調スニペットやリッチリザルトで表示されるのは、検索1位になった後から付いてくるものであって、最初からそれを狙うものではありません。構造化をマークアップしたところで、上位表示されなければリッチリザルトが表示されることもありません。
よく、「強調スニペットを表示させる方法」などが書かれたりしていますが、ハッキリ知って何の信憑性もありません。そもそもGoogleが強調スニペットの方法を公開しているわけではないので、「方法」などはありません。
できることは、検索上位を目指して良質な記事を書くだけです。
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