1. スラッグとは?|WordPressで最適なつけ方や意味
スラッグとは、各ページや各投稿記事を識別するための名前(文字列)のことです。
WordPressの場合、カテゴリーであればカテゴリーのスラッグを設定し、投稿記事であれば投稿記事のスラッグを設定します。また、タグであっても同じです。
スラッグをランダムな数字にしていたり、意味不明な英単語にしていたりすると、何について書かれているのか理解しにくいです。
そこで、各カテゴリーや投稿記事単位で英単語のスラッグを設定して記事を識別します。
↓URL、ドメイン、パーマリンク、スラッグの構造を図にすると以下画像のようになります。
ちなみに、スラッグは英語で書くと「Slug」となります。英語では「Slug=ナメクジ」といった意味もありますが、SEOにおいては各ページや記事の名前のことを指します。
2. スラッグはURLに含まれる
スラッグは、URLの中に含まれるものでドメイン(独自ドメイン)の後部分に配置されます。
(例)カテゴリーのスラッグ
カテゴリー名:スーツ
カテゴリースラッグ:suit
URL(パーマリンク):https://ono-code.com/suit
(例)カテゴリーと投稿名のスラッグ
カテゴリー名:スーツ
カテゴリースラッグ:suit
投稿名:ネクタイの結び方
投稿スラッグ:how-to-tie
URL(パーマリンク):https://ono-code.com/suit/how-to-tie
このようにしてスラッグはURLの一部として含まれ、各記事固有の文字列となります。
3. スラッグとパーマリンク設定
スラッグをどのような形式で出力するかはパーマリンク設定で行います。例えば、パーマリンク設定ではURLにカテゴリースラッグを含めるか、投稿スラッグだけ表示するかといった設定をします。
↓カテゴリーと投稿名
https://ono-code.com/suit/how-to-tie
↓投稿記事名のみ
https://ono-code.com/how-to-tie
おすすめのパーマリンク設定としては「投稿名」のみにします。
カテゴリー名スラッグを出力しても問題ありませんが、あとでカテゴリーを変更したり削除したりするとURLが全て変更になります。URLが変更になると、GoogleにインデックスされているURLが変更になるので検索結果に影響します。
そういったこともあり、投稿名だけのパーマリンク設定にしておくことをおすすめします。投稿名だけのパーマリンクにしておけば、カテゴリーを変更してもURLに含まれていないので、検索エンジンのインデックスに影響することもありません。
当ブログでも投稿名だけのパーマリンク設定にしています。
3-1. パーマリンクとは
パーマリンク(Permalinks / Permanent URL)とは、スラッグの組み合わせなどをしたうえで決められた、各記事にアクセスするためのURLです。
簡単に言うと「パーマリンク=その記事へのURL」だと思ってください。各記事へのURLは変更しない限り半永久的なものです。そのため、その記事にアクセスする永久に変わらない(Permanent)URLのことをパーマリンクと呼びます。
例えば、WordPressのパーマリンク設定では「カテゴリースラッグ+投稿名スラッグ」「投稿名スラッグのみ」などの組み合わせを設定してパーマリンクの構造を決めることができます。
参考:WordPress公式「Settings Permalinks Screen」「パーマリンクの使い方」
4. スラッグは短く分かりやすく
スラッグの設定は、英語で短く分かりやすく人間が見て何が書いてあるのか理解できるように設定することが理想的です。
例えば、スーツのカテゴリーでネクタイの結び方に関する記事の場合は以下の通りです。
良い例
https://ono-code.com/suit/how-to-tie
悪い例
https://ono-code.com/s7582/id=3528k1124tieakse?777
良い例では見ただけでスーツのカテゴリーでネクタイの結び方について書いてある記事だと判断することができます。
一方で、悪い例では見ただけでは何について書いてある記事なのか判断できないため、ユーザビリティが悪いと言えます。
このようにして、スラッグの設定は分かりやすい英単語を使用することがベストです。
わかりやすい英単語でスラッグを設定する方が、人間でも検索エンジンであっても容易に理解することができます。そしてその結果、SEOで有利だと言えます。
これに関することはGoogleのドキュメントで「シンプルなURL構造を維持する」「コンテンツの情報を伝える分かりやすいURL」でも書かれています。
5. スラッグにはキーワードを入れる
スラッグは、キーワードを含めた英単語にする方がSEOで効果的です。
例えば、カテゴリー名が「スーツならsuit」「ネクタイならtie」といったスラッグのつけ方です。スラッグにキーワードを入れることによって、検索エンジンにそのカテゴリーや記事が何について書かれているかを正確に伝える手助けとなります。
意外と知らないかもしれませんが、カテゴリーもSEO対策になります。カテゴリー内に良質な記事が多く入っている場合、そのカテゴリーのキーワード自体が強くなります。
つまり、カテゴリーのスラッグをランダムなままにしていたり、日本語のままにしていたりするのは非常にもったいないです。カテゴリーのスラッグも分かりやすい英単語にしておくことで、より精度の高いSEO対策ができます。
6. スラッグの具体的なつけ方
スラッグの具体的なつけ方としては、これまで説明した通り簡単で分かりやすい英単語がベストです。カテゴリーや記事ごとに分かりやすいスラッグを設定しましょう。
スラッグを区切るときはハイフン(-)で区切ることが理想です。ドット(.)やアンダーバー(_)は推奨されていないので、基本的には使わないようにしてください。
URL では区切り記号を使うと効果的です。http://www.example.com/green-dress.html という URL の方が、http://www.example.com/greendress.html という URL よりずっとわかりやすくなります。URL にはアンダースコア (_) ではなくハイフン (-) を使用することをおすすめします。Google シンプルなURL構造を維持する
6-1. カテゴリー・タグのスラッグ
カテゴリーやタグの場合は、比較的簡単にスラッグを決めることができます。
(例)カテゴリーのスラッグ
カテゴリー名 | スラッグ |
スーツ | suit |
メンズスーツ | suit-mens |
カテゴリーのスラッグを決めるときは、ほとんどの場合英単語一つで決めることができます。長くなる場合でも英単語2つまでで設定するようにしましょう。
6-2. 投稿記事のスラッグ
各投稿記事のスラッグは、キーワードを含めたなるべく短いものにします。
例えば、「結婚式に着ていくメンズスーツ」という記事タイトルの場合は、以下のようにします。
良い例
suit-mens-wedding
悪い例
when-i-go-to-marriage-mens-suits-worn-at-weddings
このようにして、含めたいキーワードだけを抽出してスラッグを決めるようにします。英文全てをスラッグにする必要はありません。
基本的にはなるべく短いURLがGoogleに推奨されていることから、できる限り短くすることを心掛けるようにしましょう。
これに関することはGoogleのドキュメントで「URLで単語を使用する」の部分でも書かれています。
6-3. 日本語はNG
スラッグを日本語のするのは極力避けた方がいいです。
日本語のスラッグは、ブラウザの検索バーでは形式上日本語で表示はされます。しかし、実際のURLは以下のようにとてもランダムなものとなります。
https://ono-code.com/tag/%e4%bb%a3%e6%9b%bf%e3%83%86%e3%82%ad%e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%bbalt/
先ほどから説明しているとおり、SEOにおいては理解しやすいURLの方が有利です。そのため、日本語URLのような極めてランダムなものはSEOで不利だと言えます。
6-4. キーワードを乱用しない
検索順位を上げたいからといって、むやみにキーワードを詰め込むと悪影響となりますので注意してください。
現在においては、キーワードを見えないところに詰め込んだり、言い回しを変えて詰め込んだりするような手法はSEOで通用しません。
car-nice-car-good-car-my-car-your-car-awesome-car
このように明らかに乱用とみなされるようなスラッグのつけ方は、SEOで悪影響となりますので注意してください。Google|キーワードの乱用
7. スラッグの設定・変更方法
WordPressでスラッグを設定・変更して使うのは、主に投稿記事、固定ページ、カテゴリー、タグの四つです。ちなみに、スラッグを設定するときに過去に同じスラッグを使っていて重複した場合、末尾に「2」のように現れます。
7-1. カテゴリー・タグ
カテゴリーとタグのスラッグ設定は、管理画面左側メニューで「投稿」→「カテゴリー」「タグ」から設定・変更することができます。詳しい手順は以下の記事書いていますので参考にしてください。
7-2. 投稿記事・固定ページのスラッグ
投稿ページ、固定ページのスラッグ設定は記事作成画面から行います。記事作成画面で、パーマリンクと書かれている部分を書き換えればそれが記事スラッグとなりURLが形成されます。
スラッグは最初から設定しておくべき?
WordPressを使っている人の中には、スラッグは最初から英語で設定しておくべきなのか、気になる人もいると思います。
結論からすると、スラッグは最初から英単語で決めておいた方がいいです。
カテゴリーであれば、カテゴリーを設定したらすぐにスラッグも英単語に変更してください。各投稿記事であっても記事作成時に必ず英語に変更しておいた方がいいです。
ワードプレスでは、日本語でカテゴリーや記事タイトルを設定すると、自動的に日本語のスラッグが設定されます。そのため、自分でスラッグを設定し直さないと日本語になったままとなります。
日本語のスラッグやURLはSEO面で不利なので、最初から英単語に変更することをおすすめします。
「とりあえず一旦そのままにしておいて、あとから変更しよう」というのはNGです。後からURLやスラッグを変更するのはデメリットしかありません。
途中(あと)でスラッグを変更する注意点
使用しているスラッグを途中で変更する場合は注意が必要です。
スラッグを途中で変更すると、URLそのものが変更になるので全く別の記事となります。インターネット上の各記事はURLに紐づいていますので、URLが変更になると検索エンジンは別の記事とみなします。
つまりその結果、それまでの検索順位にダイレクトに影響するので注意が必要です。
場合によっては、上位表示されていた記事でも一旦圏外に飛び、そこから再スタートとなります。
そういったこともあり、スラッグは途中で変更しなくてもいいように最初から英単語で設定しておきましょう。
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