エックスサーバー|WordPress簡単移行・サイトとメールを別々で使用する設定
エックスサーバーのWordPress簡単移行機能を使って、サイトをエックスサーバーに移す手順を解説します。
今回説明するのは、現在他社サーバーでウェブサイトとメールを使っていて、ウェブサイトのサーバーだけをエックスサーバーに移す手順です。メールサーバーは変更しません。
また、ドメインはサーバー会社ではなくお名前ドットコムなどの管理会社で取得している前提です。
メールサーバーの変更について
メールサーバーを変更すると?
メールサーバーを変更すると、メーラー(アウトルックなど)のPOPやIMAPの再設定が必要となります。例えば会社で使っている独自ドメインで、複数人が各パソコンのアウトルックでメールを使っている場合です。
そういった場合、各パソコンそれぞれでもう一度メール設定が必要となるので、人数が多い場合は相当面倒くさい作業となるので注意が必要です。20台のパソコンでアウトルックを使っていれば20台の再設定が必要です。
ウェブサイトのサーバーを変更する場合、元々のサーバーに何かしら不満があったことでしょう。例えば動作が遅い、Web制作業者が管理していてログインできない、などです。
しかし、そういった場合でも複数人または会社でメールも同時に使っている場合、アウトルックの設定が手間なメールを残しておいてウェブサイトのサーバーだけを変更するのも一つの手です。
手順
今回以下の手順で進めていきます。
- エックスサーバーにドメインを追加する
- WordPress簡単移行でウェブサイトを移す
- お名前.comでAレコードを変更する
- エックスサーバーでドメインのSSL化
当然ですが、エックスサーバーの申し込みをしていないと進めることができないので、まずは申し込みを完了させておきます。
1. エックスサーバーにドメインを追加する
まずは現在使っているドメインをエックスサーバーでも使用できるようにドメインを追加します。
↓サーバーパネル、「ドメイン設定」に進みます。
↓「ドメイン設定追加」のタブをクリック、新しく使えるようにするドメインを入力して設定します。
例えば現在他社サーバーで「https://ono-code.com」を使っているのであれば、エックスサーバーにも「ono-code.com」と入力します。
現在他社サーバーでも同じドメインを使っているので入力しても大丈夫か?と思うかもしれませんが、現段階ではエックスサーバーでもそのドメインが使えるようにするだけなので重複しても問題ありません。
※現時点ではまだSSL化できないので、「無料独自SSLを利用する」のチェック外しておきます。チェックをしたままだとエラーがでます。
※サーバー移転の手順はエックスサーバー公式でもマニュアルがあるので、あわせて参考にしてください。
2. WordPress簡単移行でウェブサイトを移す
続いて、WordPress簡単移行の機能を使って他社サーバーで使用しているウェブサイトをエックスサーバーに複製します。
状態としては、まったく同じウェブサイトが元々の他社サーバーとエックスサーバー上にある状態となります。
現段階では複製しても、まだ新しくエックスサーバーで作った方にアクセスされるわけではありません。一旦エックスサーバー上にもWordPressサイトを作り、後でアクセスを新しい方に切り替えます。
↓WordPress簡単移行に進み、ワードプレスをインストールしたいドメインを選択します。
↓「WordPress簡単移行情報入力」に進み、移転元、移転先の情報を入力します。
①対象ドメインが間違っていないか確認します。
②⑤は同じドメインを入力します。例えばドメインが「http://ono-code.com」であれば同じようにします。サブディレクトリ部分は触らなくて大丈夫です。稀にWordPressをサブディレクトリフォルダ(wpなど)に設置していることもあります。その場合は設置しているサブディレクトリフォルダを入力します。
③④WordPressログイン時のユーザー名とパスワードを入力します。
↓確認画面が表示されるので、問題なければ「移行を開始する」をクリックして進めます。
エラーが表示される場合
↓このように待機中のログが表示されれば成功です。完了するまで5分くらいかかることもあるので焦らずに放置して待機します。
↓移行が完了したら確認ボタンをクリックすれば終了です。
↓移行実行ログのタブをクリックすると、ログ情報が表示されます。
↓移行済みWordPress一覧タブをクリックすると、移行されたワードプレスの情報が表示されます。
ここに表示されているURLをクリックしてワードプレスにアクセスできれば成功です。
3. お名前.comでAレコードを変更する
続いて、お名前ドットコムでAレコードを変更します。SSL化は最後にするので、焦ってまだしないようにしてください。
Aレコードとは、「ウェブサイトの表示をどのIPアドレスにするか」というものです。
例えば今回の場合、お名前ドッココムで取得して現在使用しているドメインのAレコードが他社サーバーに設定されているので、エックスサーバーに変更します。
↓お名前ドットコムにログインし、「ドメインのDNS設定」に進みます。
↓対象のドメインを選択し、「次へ」に進みます。
↓ページが切り替わるので、「DNSレコード設定を利用する」に進みます。
↓画面が切り替わり、「登録済み」の部分で二つAレコード(IPアドレス)が書いてあるので、新しくするエックスサーバーのAレコードに書き換えます。
既存で書いてあるのが、現在使用している他社サーバーのIPアドレスです。
書き換えたら画面下までスクロールして、「確認画面へ進む」をクリックします。
※「DNSレコード設定用ネームサーバー変更確認」のチェックは外しておきます。
≫エックスサーバー|DNS Aレコード(IPアドレス)を確認する
↓確認画面になるので、新しく設定するエックスサーバーのAレコード二つが問題なければ設定するをクリックして完了します。
問題がなければそのまま設定が完了します。
これで現在以下のように設定できています。
サイトへのアクセス = お名前ドットコムDNS経由 → 新しいエックスサーバーへ
これまでは、アクセスがあった場合、移転元のサーバーにアクセスされていましたが、エックスサーバーに切り替えることができました。
これで現在正式にサーバーの移転が完了したことになります。
最後にドメインのSSL化をします。
4. エックスサーバーでドメインのSSL化
現在、エックスサーバーではまだSSL化されていない状態なので、次のステップとしてドメインをSSL化します。
手順は以下の記事で書いているので、参考にしてください。
エックスサーバー|ドメインをSSL化する方法とやり方 - OnoCode
エックスサーバーで、ドメインを取得、追加したあとは、ドメインのSSL化が必要です。1.サーバーパネル、「SSL設定」に進みます。2.現在エックスサーバーで使えるようになっているドメインの一覧が表示されるので、対象ドメインを選択します。3.「独自SSL設定追加」のタブをクリックして確認し、そのまま設定します。
ono-code.com
ドメインをSSL化したあと、最後の仕上げとして常時SSL転送設定をします。SSL化しただけでは常時SSL転送されていないので、必ずこの設定もしておきましょう。
エックスサーバーでドメインを常時SSL化する方法【ワードプレス】 - OnoCode
エックスサーバーで、ドメインを常時SSL化してワードプレスを使う方法についてです。これからエックスサーバーでWordPressを使おうと思っている人の中には、常時SSL化の方法について知りたい人も多いと思います。そこで本記事では、エックスサーバーでドメインを常時SSL化する方法について書きました。
ono-code.com
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